何かを完成させたい欲求

テレビのCMなどでもおなじみの、デアゴスティーニという出版社がある。「パートワーク」というそうだが、毎週、あるいは隔週で、何かを体系的に学んだり、何かのコレクションができたり、何かの模型が完成したりする、そのような出版物を刊行している。その内容がまた魅力的だったりして、創刊号だけは半額以下の破格値ということもあり、つい買いそうになったことも一度や二度ではない。「刑事コロンボDVDコレクション」は本当に買いそうになった。が、全部揃えたらいくら掛かるんだ?と計算したところで冷静さを取り戻すのが常である(なので、結局「コロンボ」は買わなかった)。
ところが、うちのひとが先日いきなり、「東宝特撮映画DVDコレクション」を買ってきてしまった。創刊号は990円、2号からは1990円、全55冊だそうだ。出費もさることながら、そのDVDや冊子をどこに片付けるつもりなんだ?と思っていたら、偶然にも、うちのひとの友人が最近、零戦を作りはじめてしまったらしい。零戦かぁ・・・きっと大変なことになるに違いない。ちなみに、全100冊だそうで。ご愁傷さまです。
そんな話を聞くと、男ってやつは、何故そんなものをつい買ってしまったり、ハマってしまったりするのか、とぼやきたくなってみたり、不思議に思ったりするのだけれど、コレクションにしても、模型にしても、そもそも人は何故それを「完成させたい」と思うのか、そこが一番不思議。