その気になれば意外にできるんじゃん

会社をあげての残業撲滅が本格化してきた。事業部ごとに残業の目標上限時間が設定され、残業手当の対象となる社員には、個人別の上限値が言い渡された。ただ、どうやって達成するかは明らかになっていない(事業部に一任、らしい)。残業ゼロを掲げた事業部もあったが、月間で一人平均20時間ほどあったのを、どう捌くのか見ものである。
もちろん、わたしが属する事業部も例外ではなく、一人5時間〜10時間に設定された。自分も早く帰りたいが、以前に書いた残業体質の社員も含めて、若手も早く帰らせなければならない。
どうしたものか、と思いながら、とりあえず、定時前に残作業の確認のための声掛けを始めてみた。
1週間ぐらい続けてみたら、「もう帰れます」「これが終わったら帰ります」という答えが返ってくるようになって、実際にわたしより早く帰るメンバーも増えてきて、他のメンバーもほとんど残業をしていない。なんだ、その気になればできるんじゃないか。
もう一つ、作業管理をするために、Redmine(日本語情報のサイトはこちら)というツールを導入してみた。バグが出たとか、機能を追加するとか、プロジェクトに関わる一つ一つの作業を登録し、ステータスや進捗状況を管理する。情報が更新されると、関係者に自動でメールを飛ばす機能などもある。しかも無償!他部署で使っていたのを真似させてもらったのだが、メンバーも面白がって?活用してくれている。たまに更新が滞ったりもするが、「更新してちょ〜」と情報を流すと、慌てて更新してくれたりして。
でも、全体の作業が(滞っていることも含めて)見えるようになったおかげで、プロジェクトの管理がしやすくなった。元々、メンバーの一人が「残作業の管理をしたい」と言って、それで導入してみたのだが、自分のやるべき作業が明確になって便利だ、と言ってくれて、嬉しく思う。ただ、「今は活用しているから効果が出ている」のであって、どんなソフトウェアや道具を使っても、活用しなければ意味がないってことを、忘れてはいけない。
早く仕事を片付けよう、せっかくのツールを活用しよう、という意識は、まだ芽を出したばかり。根気よく、大事に育てていかなければ。
(残業ネタの記事も増えてきたので、新しいカテゴリも作ってみた)