タイトルの重要性

タイトルを考えるのが苦手だ。
内容を的確に表現しつつ、かっこいいタイトルなど、そうそう思いつけるものではない。このブログを開設するにあたっても、タイトルが思いつけなくて1ヶ月ぐらい悩んだ。それで出たのがこれかい!などとつっこまないのがあなたの優しさです。
タイトルが思いつけないのには当然理由がある。テーマがぶれているからだ。そのくせ、「mayukosanの日記」じゃイヤだぁ!などと、何か恰好をつけたくなるのだが、テーマがぶれているのに的確な言葉が出てくるはずもない。ちなみに、このブログには決まったテーマはない。飽きっぽい自分の性格そのままに、一つのことを深く掘り下げるということは、多分やらないし、できない。
メールを書くときは、タイトルは余り悩まない。用件が決まっているから、それをタイトルに書けばよい。かっこよさも要求されない。会社で使っているメーラーにはタグ付け機能がないので、検索や分類のための工夫はするけれども、それもキーワードを決めているから問題はない。ただ、もらうメールはそういうわけにもいかず、「御見積依頼」というタイトルのメールが何十通もあったりして、難儀なことである。
そして、かっこよさ。ボキャブラリーとセンス。こればっかりは、多くの言葉に触れて、磨くしかないんだろうなぁ。たくさん読んで、たくさん書いて。がんばろう。
洋画や洋楽アルバムのタイトルの邦題は面白いなぁと思う。例えば。
エアロスミスのアルバム。「野獣生誕」の原題は、バンド名そのままの「Aerosmith」だし、「闇夜のヘヴィ・ロック」の原題は「Toys in the Attic」。何でそうなるのか全く分からない、というか、アルバムや曲のタイトル関係なしで、イメージだけでつけたとしか思えない。エアロスミスに限らず、この手の意味不明な、当時はよかったんだろうが、今となっては笑うのもツライ邦題は、枚挙にいとまがない。それを逆手にとったのが、フィンランドのメタルバンド「コルピクラーニ」の日本盤。まさに「やりたい邦題」という感じでお見事であった。
もう一つ、うまくやったなと思う例。「ショーシャンクの空に」という映画。「好きな映画」にあげる人も多いと思う。タイトルも素敵だ。しかし、原作のタイトルは「刑務所のリタ・ヘイワース」 (Rita Hayworth and Shawshank Redemption)。映画の原題は、前半部分がなくて「Shawshank Redemption」だけど、「空に」などという言葉はどこにも出てこない。でも素敵。もし、映画のタイトルが原作そのまま「刑務所のリタ・ヘイワース」だったら、「ショーシャンクの空に」が好きだと言う人の7割ぐらいは、きっと観なかったに違いない。もちろん数字に根拠はないが。かく言うわたしは、原作は読んだが映画は観ておらず、「ショーシャンクの空に」が「刑務所のリタ・ヘイワース」であることを、つい最近まで知らなかったのだけど。

■こんな日に聴く1枚

カラフル・クリーム/クリーム
原題の「DISRAELI GEARS」はどこ行ったんだか。確かにジャケットはカラフルなんだけどさ。